いくつか補足。
まず、pirates amnestyについての関連記事へのリンク。
ウォールストリートジャーナル日本版
フォーブス(英語)
CNN(英語)
あと、先の記事では
iTunes Matchを使うと、ユーザのコンピュータ内にあ
る音楽ファイルをスキャンして、iTunesで提供されて
いる楽曲と照合して一致(Match)した場合、ユーザの
iCouldアカウントには、ユーザーのパソコン内の音楽フ
ァイルではなくて、「iTunesで提供されている高音質の
ファイル」が保管される。(正確には、保管されるとい
うよりもiTunesの購入履歴にフラグが立つような感じ?)
としたが、deduplication技術を採用しているとのニュースも
あるので、(・・・)内が近かったよう。
とすると、このiTunes Matchはアップルにもメリットが大き
いということになる。なぜなら、データセンタに冗長なファイ
ルの保管が不要になるから(もっとも、ストレージスペースの
節約ということもあるだろうけど、重要なのはリンクで済ませ
ることで、システムが安定するのだと思う)
関連して
アルファブロガー小飼弾さんの記事
「news - iCloudの容量がたった5GB/IDで足りるわけ」
ところで、iTunes Matchを知れば知るほど、MP3.comの
Michael Robertosonは天才だったのだなと。
彼が11年前にリリースしたMy.MP3.comサービスは、「権
利者と契約していない以外は」(←ここ重要)iTunes
Matchと似ている。彼は権利者と契約せず、フェアユースを
主張して敗れてしまったけれど・・・。
(ジュリスト2011年6月1日号に「まねきTV・ロクラクU
最判のインパクト 米国における関連事例の紹介 番組リ
モート録がサービスとロッカーサービスの場合」という
記事中にRobertson氏が現在関わっている裁判について
とありあげた記事を書きましたので、ご覧ください。記事
中には前記のdeduplication技術も触れています。
← 有斐閣さんに代わって宣伝)
ということで、iTunes MatchについてRobertson氏はどう
言っているのだろうと思って、彼のtwitterをみると
Robertson氏のtwitter記事
えらく否定的。リンク先の記事を読むと、サーバ型のDRM
が採用されていることが問題との認識のようである。彼曰
く自分はDRM反対派だということであるから、さっきのよ
うにiTunes MatchとMy.MP3.comを並べると失礼かも。
ところで、リンク先の記事中のLalaという会社とAppleの
関係が気になってGoogle先生で検索すると、Robertson氏
が1年半近く前に記事がヒット。
TechCrunchの記事
なるほど、Lalaという会社を買収して、その技術とビジネ
スモデルをブラッシュアップした訳か・・・。ほとんど正
確に昨日のAppleのリリースの方向性を予測している。
音楽業界にとっては敵なのだろうが、やはりRobertson氏
はすごい。
(ジュリストの記事を書く前にこの記事読んでおくべきだ
った。さらっと紹介できていたら読者の皆さんに情報提供
になっていたろうに。調べが甘かったか・・・)
以上、諸々補足まで。